
落 陽
梅雨の晴れ間を逃すまいとバイクを走らせた。潮の香りに誘われ、やって来たのは関東で夕陽が1番美しいと言われている海辺の街だった…。
千葉県館山市、北条海岸を中心とする館山湾、波が静かな事から「鏡が浦」とも呼ばれている遠浅の海だ。
潮風に包まれながら暮れゆく海をずっと見ていた。雄大な大空のスクリーンが琥珀色に染まっていく…。
「何もたさないシンプルさがいい」
水平線と寄り添うように暮れていく陽は、「ほつれた気持ちをも次第に解(ほど)いていく」
足元で波音が心地よいシンフォニーを奏で始めた。いよいよマジックアワーの開演だ‥‥
by 濱 覚 (2014.7.18)