
水の郷
風の中に、水の匂いに、古き日本を探して車を走らせた。
立ち寄ったのは、伊能忠敬(日本地図作者)の故郷…千葉県佐原市は、利根川からの分流が縦にゆっくりと流れる水の豊かな郷だ。
江戸時代、水路は物資の運搬には欠かす事の出来ない存在であった。この小野川流域には今もなお、古き良き重厚な木造建築の商店や旅館などが軒を連ねている。だから、此処は北総の小江戸とも呼ばれ多くの人に親しまれている。
まるで時代劇のオープンセットにでも入り込んだような錯覚さえ感じてしまう。
真夏の太陽がその存在を誇示し、水辺を渡る風が柳を揺らす。
そのささやかな移ろいが、大いなる気を与えてくれる。‥‥by 濱 覚
(2013.07.22)