HOME 会社概要 仕事のご案内 建築・店舗・住宅等の竣工写真、広告写真など、目的に合わせた撮影を行います。

Topics / Photo Essay Vol.22「酉の市」

酉の市

酉の市
 江戸時代より11月の酉の日に(年回りによって2〜3回有る)1年間の無事に感謝し、来る年の幸福を願う祭りとして永く日本に伝わっている。今年は、三の酉まであるから、火事が多いとメディアでも取り上げていたが‥‥。
 境内は、熊手などの縁起物を売る露天商で犇めき合っている。本来は、商売繁盛を願い 熊手を買い求めるのだが、
最近の参拝者は、縁起物には目もくれずに、缶ビール片手に屋台の味を堪能している。
それにしても、何と、人の多い事だろう! 少々景気が悪いほうが、神社 仏閣は、集客が良いようだ。
 やはり、苦しい時の神頼みと言う事なのか?
 小生もその類(たぐい)かも知れない。
 坐りの悪いビールケースに腰掛けて、コップ酒を飲みながら、以前に観たノンフィクション番組の事を思い出していた。
 久々にマスコミに登場した 小野田 寛郎氏(戦後29年目にしてルバング島より帰還した元日本兵)が、記者のインタビューに答えている。番組の終盤、あなたにとっての神仏とは? と言う問いに、
凛として、なおも柔らかく、彼の言葉が、こう結んでいた。
「神仏とは、縋(すがる)ものではなく、尊ぶものではないでしょうか?」と…。
 新宿の冬空に轟く、露天商のダミ声と拍子木、手締めの音が、過ぎ行く今年を、
そして 迫りくる新年を知らせていた‥‥by 濱 覚
(2011.12.15)