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Topics / Photo Essay Vol.19「灯篭流し」

灯篭流し

灯篭流し
 8月16日、今年もその日が、やって来た。
袈裟姿の坊さんの読経と木魚の音を合図に川面で灯篭流しが始まった…
灯篭流し(長崎では精霊流し)は、死者の御霊を弔って
灯篭やお盆の供え物を海や川に流し天国へと送る古くからの行事だ。
今年は、東日本大震災で亡くなった多くの人々の御霊も小船に乗せられ流された。
3月11日のあの光景は海外でも大きな関心をもって報じられた。住民は整然と並んで配給の順番を待つ、
皆が協力して助け合う、そうした、我々にとって当たり前の事を、
世界中のメディアは地震そのものよりも、驚きをもって報道した。
「日本人には真に高貴な忍耐力と克己心がある」と称賛した。
自衛隊の若い隊員に助けられ「ありがとう」より先に「申し訳ない!」「スミマセン!」の言葉を口にする老人…
それは、他人に迷惑をかけてしまったのでは? という感情から出る心の言葉であろう。
仏になった今でも、規則正しく列を作り、りちぎに流れて行く‥‥
川下から申し訳ないね〜、ありがとう、と言っている小さな声を聞いた気がする…
川岸では、遠慮がちに伸び始めたススキの穂を西風が揺らしていた‥‥by 濱 覚
(2011.09.20)